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人間学群 障害科学類 2017年卒業
(茨城県立竹園高等学校出身)
私には生まれつきの障害があります。特に、高校2年の頃からは時折車いすを使いながら生活をしていて、周囲の人に限らず、たくさんの人に支えてもらってきた実感がありました。だから、社会に出たら「誰かを支えられるような仕事をしたい」と考えるようになりました。
そんな気持ちをより確かなものにしたのは、大学時代に所属していた手話サークルでの出来事です。学園祭で手話劇の発表を行うことになったのですが、連日の立ち稽古で足に極度の疲労が溜まり、翌日からは車いすで練習に参加することになりました。自分の申し訳ない気持ちとは裏腹に、周囲は戸惑ったり気を使ったりすることもなく、昨日までとまったく変わらず接してくれました。拍子抜けすると同時に、「障害者なんだ」という私自身の気負いが、自分の気持ちや行動を制限していたのだと気がつきました。そして、「障害者であっても私の価値は変わらないし、自分の気持ち次第で何者にもなれる。それならば人のために生きたい」と思ったのです。
就職活動では、人を支える仕事という軸と、専門の社会福祉に携われることを基準に志望先を絞っていきました。そのなかで、東京消防庁の就職説明会で消防士の体験エピソードを聴く機会があり、命を守ることを使命として働く人の情熱に触れ、この人たちと一緒に働きたいと強く思いました。
現在、東京消防庁の職員として2年目を迎えました。今年から念願の防災福祉係に異動し、高齢者や障害者の安全対策に携わっており、その方々の防災意識や防災行動力の向上のための広報活動や、防災訓練の方法の検討などを行っています。また、消防職員への教養の一環として、手話講座や車いすの乗せ方・押し方講座なども行っています。
多様な学生、多様な生き方を受容する筑波大学という環境は、私に自信と可能性を与えてくれたと思っています。新しい知識、さまざまな人。いろんなことに積極的に関わる姿勢を持てば、きっと自然と可能性が広がっていくと思うんです。
※掲載内容は2018年12月時点の情報です。