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大学のキャリアセンターの役割は、学生の「就職」サポートであることが多いですが、筑波大学の場合、ちょっと違っています。大学でも大学院でも、卒業後は誰しも働くことになりますから、就職することはもちろん大事。でも、私たちのいちばん大きな目的は就職させることではない。学生の「自立」なのです。
近い将来、みなさんは社会に出る。そして、自分ひとりで立って歩いていかなければなりません。そのときに、ほかの誰でもなく、自分の意思で自分の道を決められるように。自分自身でその道を切り開いていけるように。そのために何をすればいいかがわかって、するべきことができる力を身につけるということ。そのサポートをするのが、筑波大学のヒューマンエンパワーメント推進局です。
みなさんは「リベラル・アーツ」という考え方を聞いたことがあるでしょうか? liberal=自由、arts=方法……つまり自由を得るための方法という意味ですが、ではいったい、何からの自由だと思いますか? たとえば、この考え方の源流である古代ギリシア時代には、奴隷的奉公からの自由でした。世界はこんなふうにできているという真実を知ることで、おかしいことをおかしいと言えるようになる。誰か(=権力者)に言われたことが、絶対ではなくなるのです。そのための方法を、全般的にリベラル・アーツといいます。
筑波大学でも主に学群1〜2年生の間にリベラル・アーツ教育を行っていますが、そのなかのひとつがキャリア科目。学生が自身のキャリアと向き合い、考える授業を取り入れています。そこである一定の価値基準にとらわれた枠を取り払い、自分の本当にやりたいことを見つけていく。既存の職業に属することではなく、何をやってみたいかが重要だということに気がついてもらうために。
そしてもうひとつ、本学のキャリア教育で目的としているのが、「コンピテンシー」の向上です。コンピテンシーとは知識やスキルなどの表面に見えやすい能力に対して、目に見えにくい個人の総合的な人間力のこと。
表面的に見えている能力は同じであるにもかかわらず、仕事で成果を上げられる人とそうでない人がいるのはなぜか。その違いは何か、というところから始まった理論で、実際に仕事ではコンピテンシーが大きな役割を果たしていることがわかっています。前述のリベラル・アーツもこのコンピテンシーを高めることにつながるものであり、本学では在学中から学生のコンピテンシーを高めていくことにも、注力しているのです。
単に就職力を鍛えるのではなく、自立する力と総合的な人間力を高める。それこそが、卒業後の豊かな人生へとつながっていく。私たちは、学生一人ひとりの生涯を支える力の形成を、支援しています。